権利関係も大丈夫な沖縄市「大衆食堂ミッキー」でゆしどうふ定食を食す
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突然だが、「Freedom is not free」という言葉を御存じだろうか。
自由とは…犠牲の上に成り立っている。
高校生の頃だろうか。私はこの言葉に感銘を受けた。
ワシントンD.C.にある朝鮮戦争戦没者慰霊碑に刻まれている言葉である。
現代の日本人は、自由とは、タダで当たり前の様に享受できるものだと思っている人が多いのではないだろうか?自由とは誰かの犠牲で享受できている。それを忘れてしまう事は平和の証なのか争いの新たな火種になるのか…。
人はいつ戦争を忘れることができるのか…。(機動戦士ガンダムF91より)
争いの種は色々ある。領土問題や貿易問題などは昨今メディアで多く見かける。
しかし、どんな世界でも身近にある争いの種、それは「食べ物の恨みは怖い」に代表されるように「食」ではないだろうか。
今日、ごはんを食べられる事も、きっと誰かの犠牲の上に成り立っていると言える…。そのことを忘れたくはないのだ…。
そんな私が今日ご紹介するのが、コチラである。
店名は「フリーダム」だ。
前振りはそれかっ!?というツッコミは承知している。
ヤマもオチも無い文章を書くと思われがちだが、まぁ最後までお付き合いいただきたい。
ここは「ティールーム」とあるように、元々は喫茶店であった。喫茶店と言っても、本土のソレとは違って、昔はゲーム喫茶だったそうな。
沖縄のゲーム喫茶とは、花札の出来るビデオゲームの置いてあるお店で、昔はまぁ沖縄では色々あったゴニョゴニョ…、な喫茶店である。
しかし、現代では当局(お察しください)の指導もありそういったゲーム喫茶は皆無になった。今でも現存しているゲーム喫茶は、普通に食堂のような営業をしているお店が多いのではないだろうか。漫画を多めに取り揃えたりして集客していたりもする。
フリーダムも、かつてはフリーダムなお店だったと聞く。しかし、今では既に軽食以上の食事もできる食堂な喫茶店である。ランチもやってるよ♪
で、このお店の凄いところは、24時間営業。個人経営の喫茶店で24時間営業は珍しい。
朝までファーストフードでみんなたわいもない話をしていたのが懐かしい。だが、喫茶店でもそんなのができる。
だが、先に答えを言っておくと、フリーダムで朝までたわいもない話をして楽しんでいるのはかつてのティーン、今60歳以上である。人はいくつになっても、朝までだべるのが好きなんだね…。
でも、24時間の飲食店でだべるのは青春だよね。
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ」サミュエルウルマンは言った…。
今でも私は青春と言える。さぁ早速お店に入ってみよう。
券売機制なんだね。
沖縄の食堂あるあるだが、メニューが多い。とんかつや唐揚げを食べることが多いので、少し悩んでここらで敢えて外してみようと思った。
夏と言えばゴーヤーチャンプルーだろ!?ということでゴーヤーチャンプルーにした。
あ、言っておくけど「ゴーヤチャンプル」じゃないぞ。沖縄では伸ばすのだ。「ゴーヤー」を「チャンプルー」するのである。
カウンターでお店の方に券を渡し、無料のドリンクを聞かれて「冷コーひとつ」とお願いした。沖縄では無理があった、冷コーとは「アイスコーヒー」である。
早速席を探すが、このお店の席は面白い。
全席ボックスシート!まるでファーストクラスではないか…。だが、座席を決めて安堵していてはいけない。フリーダムは油断大敵である。なぜならフリーダムだからだ。
座席を決めて驚くなかれ、全席テーブルがもれなくゲーム筐体である。
あぁ懐かしい…。肝心のゲームはなにができようか?そんなことは愚問である。
花札一択。
先に書いた「当局」とこのゲーム筐体で、往年の営業スタイルをお察しいただきたい。
そして、このお店の名物と言えばコレ。
往年のバブルを思い起こさせる水の窓である。
深夜以外は、窓ガラスは水に空気がボコボコである。(言い回しがオッサン)
とりあえず、先にドリンクが供される。
そして待っていると、来ましたゴーヤーチャンプルー。沖縄では、一見単品メニューでも、ご飯と味噌汁は付く。そして、沖縄の定番、山盛りご飯である。
ゴーヤーと島豆腐とポークランチョンミート。沖縄の三大食材盛り合わせ状態や~。
私個人の感想を言うと、ゴーヤーは圧倒的に沖縄県産が旨い。
ゴーヤー、本土では宮崎県産などが多く出回っているが、沖縄県産は、苦味に嫌味が無く、エグ味が少ない。身体が欲する美味しさがある。
そして木綿のような硬さの島豆腐は濃厚な豆の味わいがする。
沖縄らしく「手ちぎり」である。豪快で、ワイルドだろ~?
ポークランチョンミートは…うん。
だが、これが普通の豚肉にすると物足りないから不思議である。思うに、塩気がしっかりしているポークランチョンミートだからゴーヤ等としっかり馴染むのだと思われる。この3点と卵が絡んでこそ、美味になる。
フリーダムのチャンプルーは汁だくではなく、サラッとした仕上がりである。アッサリしている。
さて、冒頭に自由とは犠牲の上に成り立っていると書いた。このお店は一つだけ残念な点がある。それも私には、明確に“犠牲”と言える難点だ。
それはズバリ、全席喫煙、である。
非喫煙者が、フリーダムで食事をするのは、新しい分煙の法律ができるまで犠牲の上に成り立つ食事だと認識しておく必要がある。
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