権利関係も大丈夫な沖縄市「大衆食堂ミッキー」でゆしどうふ定食を食す
このブログは今んとこ 807 回読まれてるわ!
俺はこれまで幾多の沖縄の食堂を訪れてきたが、今日は少し趣が違う。今日のお店の名前は「都レストラン」である。
「レストラン」である。重要な話ですのでもう一度言います。「レストラン」です。レストラン…。良い響きだ…。
大学時代もバイト学生で苦学生であった。レストランで夜中に女の子とだべっているというゼミ仲間を見て、バカだなぁと蔑んで…。いやっ、羨ましかった。
そう、レストランと言えばシャレオツ(死語)な若者が車でブイブイ言わせて(死語)行く場所である。そう思って、私はレストランへ向かった…。
「ランチ」という響きが、若者の象徴である。しかし、サラリーマン時代もランチだった…。そうか、大人もランチを楽しむものである。私も、久しぶりにちょっとお洒落なランチと行こうではないか。
ここはどこだ、丸の内か?いや虎ノ門か、いっそ飯田橋でもええわ。関西で言えば、梅田か、中之島か…。断じて中崎町ではないっ。センタービルまでだっ!
このお店は、知り合いから聞いた。曰く、看板にもあるが、オードブルがお薦めのレストランだそうだ。
きっと、女の子が書いたのかなぁ、素敵な手書きPOPである。後に知るが、メニューはズバリ、コレだけ!悩まなくて良いねっ!と、思ったら…店内に入ると増えた…。
というか「若鶏 かつランチ」の間のシールはなんだ?これがイマドキのお洒落と言う奴か?うーん、トレンディだね。
よく見ると、嬉しい事にフリードリンクである。有り難いなぁ。アイスコーヒーとか、カモミールティーとかもあるかな?あ、100%オレンジジュースが飲みたいな。とりあえず、注文後はすぐにフリードリンクに行こうかな。
オラ、わくわくしてきたぞ!
って、アイスティーとウーロン茶だけかよっ!?とおもうが、暑い沖縄ではこれが旨いっ。アイスティーが至高の一杯である。
十分だ。十分なんだよ。きっとオーガニックティーなんかに違いない。
ゴクゴクとアイスティーを飲み、ふぅと一息ついて改めて店内を見渡すと…。
いい感じじゃないか…。パーテーションもあって、落ち着いた雰囲気である。扇風機が気になるがな…。
さて、と…。なにを食べようか?レストランで食べるもの…。ハンバーグも良いなぁ。しかし、魚が食べたい。サバ煮つけなんかいいなぁ…。
と思ってたら、店員さんが…。というか、入店してから今まで誰も見ていない事に気付く…。
「いらっしゃいませ」と、そこにいたのは美しい20歳ぐらいの女性スタッフだった。お薦めを聞いて見たところ「魚フライが人気かしら?とても美味しいですよ」(20代女性を想像して読んで欲しい)と仰る。
ならばっ!それで行こうじゃないか。
さぁ!いでよっ!魚フライサラダセットよっ!
あれっ!?予想外デス…。
まぁ、お洒落な無印なんかにありそうな器にMisoスープはどうかと思うが、それ以外はきっちりとしたレストランじゃないか…。
しかも、タルタルソースが、所謂お高いホテルなんかのカレーとかで使われてているアレ。
意外や意外、読んでいる貴方も裏切られたと思うだろうカトラリーセット。そのまま適当に置かれるんだろうと思っていたが、そんなことはなく。
オクラの小鉢とMisoスープとレモンの盛り付け以外は、概ねお洒落なランチとギリ言える。
中崎町の中華八番ランチとは違うんだよ!虎ノ門のファミレスランチと違うんだよっ!新橋以上、港南口未満なランチに、私は純粋に驚いた。それも580円…。
それでも、都市部で読んでいるお前らは思っているはずだ。「どうせ味は中の下とかでしょ」と。そう思いたい気持ちもある。そして、私も食べるまではそう思っていた。(失礼)
なぜなら、敢えて最初に書かなかったが、この店…最初の写真の正面玄関から入れないのだ(笑)。
営業中の看板はあったので、渋々駐車場側にあった別の入口から入ったのだ。ちなみに入ってすぐ、こんな感じ…。
大・小宴会もバッチリなレストランである。
そもそも駐車場もコレもんっすわ…。
出てくる料理についても、色々と想像を掻き立てられるに決まっている。マイナスな意味で。
だが、一口食べての感想を、もう一度画像付きで伝えたい。
ジュワっ、とした感じの揚げたてのフライ…。
これを食べてみると「なんちゅうもんを食わせてくれたんや…なんちゅうもんを…」とフライを咥えたまま思わず涙した。「これに比べると、世の中の多くの魚フライはカスや」と、京極さんのように涙したのである。
油は恐らく、今しがた新しいのを使ったかのようなサラッとした印象で、ほのかに香る。
そしてサクッとした食感は、ただ揚げたてならできる、というあの感じではない。最後までカラッとサクッとであった。
「そこへ来て、このタルタルや…。海原はん、これはなんや?」と京極さんテイストに考えれば、完全自家製。業務用でもない。
具材の味わいは魚フライを殺さず、それでいてさりげなく味にプラスの存在感を与え、なにより卵のコクがある。
これは当たりだ。正直、そら美食はナンボでもある。しかしこの価格、この内容でみれば、サラメシとしては十分に当たりと言える。
ちなみに、オクラが旨かった。いいね!を押したくなる組み合わせよね…。
食べ終わってティーを飲んでいたところ、なんともう一人のお客さんがやってきた。淑女というにふさわしい、ウチナーオバーである。その方も魚フライにしたようだが、絶賛していた。
最後に会計を済ませ、話を伺ったところ、諸事情によりランチ専業になったそうだ。オードブルも事前予約が必要であるらしい。どうやら、オードブルがメインで、レストランは窓口として営業しているといった感じだろうか?
だがしかし、窓口としては十二分であり、非常に満足をさせて貰えた。
私は、お店を出て暫くその余韻に浸る。「あぁ、レストラン…ってえぇなぁ。」
広告
他のブログ記事一覧
広告