権利関係も大丈夫な沖縄市「大衆食堂ミッキー」でゆしどうふ定食を食す
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乙女な俺は甘いものが好きだ。
中でもミルフィーユやミルクレープは、重ねられた生地の間から「ぶわっ」と広がる甘さが最高の幸せを感じさせてくれる。
今回の俺は、沖縄市中心部で有名な老舗食堂へ訪れた。名前を「定食丸仲」という。
サンプルが入口に展示されているのは現代となっては珍しく、どこか懐かしさを感じさせてくれる。そう、昭和へタイムスリップしたかのようだ…。
お店の店内は常にお客さんが沢山居て、残念だが写真撮影は出来なかった。
全席和式の畳で靴を脱いでくつろげるのが良い。テーブルは基本の4人卓と、それとは別にカップルシートも用意されているのだが、「イスじゃないとイーヤーダッ!」という憎い彼女をデートに誘うのは避けたほうが良い定食屋でもある。
メニューは沖縄の食堂らしいラインナップだが、とにかく豊富。このようなページが8ページ近くあるのである。
これだけあると、数時間でも迷っていられるので、「もはやレジャー施設なんじゃないか?」とさえ思えてくる。
メニューを全制覇するには、毎日通っても2カ月はかかるのではないだろうか…。
更には、やはり米軍ストリートがある沖縄市。ゴーヤーチャンプルーがBitter Melonとは知らなかった…。ハルサメ炒めもCLEAR NOODLEなのか…。
と思いきや、ネイティブに言わせると違和感があるらしい。
ゴーヤーは辞書的ではあるが、理解はできるものの「だからゴーヤーがなんなんだ?」となるだろうと…。そりゃそうだ「CHANPURU」は国際的には通用しない…。
さて、この店には名物料理がある。それが、これだ。
とんかつ定食Bである。
沖縄の食堂でとんかつを頼んで、サラダと味噌汁だけではなく冷奴も付いてくるのはありがたい。
ハードワークで働く人が多い食堂。きっと健康にも気を使って欲しいと願ってくれているのだろう。実際、建設現場のお兄さんや自動車整備工のような人もガツガツと頬張っていた。
自動車整備工…。ウホッ!
今にも「俺のカツを見てくれ。こいつをどう思う?」と聞かれそうだ。
もし、聞かれたのなら、恐らく答えは一つだろう。
「すごく…大きいです…。」
でかいのはいいとして、多くの人がなんだかんだこのカツの魅力に取りつかれている。お店にとっても推しメニューである。
その証拠にオールモノクロでテキストオンリーのメニューなのに、とんかつだけは写真付きである。
「とんかつを頼めっ!」と押されている感が凄い。
夏の日…。気弱な僕は、押し倒されて頼んでしまう。
しかし、定食丸中は働く人に支持をされているが、賛否が分かれやすい店なのである。
それはなぜか?
これぞ、とんかつミルフィーユだ!
うすうす…。マルナカオリジナル2.0cm。ご覧のとおり、非常に薄いのである。
始めて訪れた時、
「わったー(私の)かーちゃんの作るとんかつ以外でこんなとんかつを見る事が出来るとわっ!」と思ったほどに薄い。俺の頭よりも薄いかもしれない。
俺の母親はとにかく豚肉の生を異常なまでに恐れており、とにかく豚はカラッカラに調理する。とんかつにする豚肉は「これでもかっ!」と言う程叩いて伸ばしていた。最早ハムカツである。
しかし、そんなに叩き切って薄っぺらいとんかつでも、昭和の貧乏家庭で育った少年であった私には、夕飯にとんかつが出された時には、
「ひゃーほー。ソースをね、下品にドボドボかけて。ああ、とんかつ。正義の味方とんかつ!」
と騒ぎ、びっくりするほどユートピアであった。
そんな、懐カシイ、嗚呼旨イ。天下無敵ノ味。
な感じのとんかつが食堂で堪能できるのである。
というわけで、やはり、こういったとんかつは下品に楽しむべきである。ソースをたっぷりかけてね。そして少年時代は出来なかったとんかつの「重ね技」である。
嗚呼、なんて贅沢。嗚呼、なんてシアワセ…。
邪道だと?だったらダブルバーガーはどうなのか?あれもハンバーグ二枚重ねである。
否っ!このとんかつミルフィーユはビッグマックだ。
考えて欲しい。上の衣が「クラウン」(バンズ※の上)、真ん中の二層の衣が「クラブ」(バンズ※の真ん中)、そして下層の衣が「ヒール」(バンズ※の下)である。
※バンズとはハンバーガーのパンのことである。
そう、とんかつビッグマックである。ん?おかしいな。ビッグマルナカか…?
サクッと齧り、また中に到達した時にサクッとくる。この旨さは本物だ。あれだけあった大きなとんかつが、ミルフィーユにする事で贅沢な味わいとなり、量としても意外に丁度良いと感じさせる。
そう、この食堂のとんかつは、ソースこそに神髄があり、とんかつの重ね技こそ至高のメニューとなるのである。
クーッ!泣かせてくれます。ミルフィーユがいいんです!
泣かせてくれるのは、営業時間もである。
なんと、22:30まで営業しており、働く人を更に泣かせてくれる。クーッ!
沖縄に来たら、沖縄に来たら、そう!絶対に食べなきゃいけないとんかつがここにはあるんです。
沖縄市に来た時には是非訪れて欲しい食堂の一つである。
住所:沖縄県沖縄市中央1丁目27−23
電話:098-938-3960
営業時間:11:00~22:30
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