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沖縄市「都レストラン」で魚フライサラダセットを食す

都レストランの魚フライセットその2

俺はこれまで幾多の沖縄の食堂を訪れてきたが、今日は少し趣が違う。今日のお店の名前は「都レストラン」である。

「レストラン」である。重要な話ですのでもう一度言います。「レストラン」です。レストラン…。良い響きだ…。

大学時代もバイト学生で苦学生であった。レストランで夜中に女の子とだべっているというゼミ仲間を見て、バカだなぁと蔑んで…。いやっ、羨ましかった。

そう、レストランと言えばシャレオツ(死語)な若者が車でブイブイ言わせて(死語)行く場所である。そう思って、私はレストランへ向かった…。

都レストラン

さすがレストラン、お洒落な店構えだ

「ランチ」という響きが、若者の象徴である。しかし、サラリーマン時代もランチだった…。そうか、大人もランチを楽しむものである。私も、久しぶりにちょっとお洒落なランチと行こうではないか。

ここはどこだ、丸の内か?いや虎ノ門か、いっそ飯田橋でもええわ。関西で言えば、梅田か、中之島か…。断じて中崎町ではないっ。センタービルまでだっ!

このお店は、知り合いから聞いた。曰く、看板にもあるが、オードブルがお薦めのレストランだそうだ。

手書きのPOPが可愛い

都レストランの手書きPOP

きっと、女の子が書いたのかなぁ、素敵な手書きPOPである。後に知るが、メニューはズバリ、コレだけ!悩まなくて良いねっ!と、思ったら…店内に入ると増えた…。

都レストランのランチメニュー

というか「若鶏 かつランチ」の間のシールはなんだ?これがイマドキのお洒落と言う奴か?うーん、トレンディだね。

沖縄では嬉しいフリードリンク

よく見ると、嬉しい事にフリードリンクである。有り難いなぁ。アイスコーヒーとか、カモミールティーとかもあるかな?あ、100%オレンジジュースが飲みたいな。とりあえず、注文後はすぐにフリードリンクに行こうかな。

オラ、わくわくしてきたぞ!

都レストランのフリードリンクコーナー

って、アイスティーとウーロン茶だけかよっ!?とおもうが、暑い沖縄ではこれが旨いっ。アイスティーが至高の一杯である。

十分だ。十分なんだよ。きっとオーガニックティーなんかに違いない。

ゴクゴクとアイスティーを飲み、ふぅと一息ついて改めて店内を見渡すと…。

都レストランの内装

いい感じじゃないか…。パーテーションもあって、落ち着いた雰囲気である。扇風機が気になるがな…。

魚フライサラダセットを食す

さて、と…。なにを食べようか?レストランで食べるもの…。ハンバーグも良いなぁ。しかし、魚が食べたい。サバ煮つけなんかいいなぁ…。

と思ってたら、店員さんが…。というか、入店してから今まで誰も見ていない事に気付く…。

「いらっしゃいませ」と、そこにいたのは美しい20歳ぐらいの女性スタッフだった。お薦めを聞いて見たところ「魚フライが人気かしら?とても美味しいですよ」(20代女性を想像して読んで欲しい)と仰る。

ならばっ!それで行こうじゃないか。

オシャレな器とカトラリーセット

さぁ!いでよっ!魚フライサラダセットよっ!

都レストランの魚フライセット

あれっ!?予想外デス…。

まぁ、お洒落な無印なんかにありそうな器にMisoスープはどうかと思うが、それ以外はきっちりとしたレストランじゃないか…。

しかも、タルタルソースが、所謂お高いホテルなんかのカレーとかで使われてているアレ。

都レストランのタルタルソース

意外や意外、読んでいる貴方も裏切られたと思うだろうカトラリーセット。そのまま適当に置かれるんだろうと思っていたが、そんなことはなく。

オクラの小鉢とMisoスープとレモンの盛り付け以外は、概ねお洒落なランチとギリ言える。

都レストランのオクラ

都レストランの味噌汁

中崎町の中華八番ランチとは違うんだよ!虎ノ門のファミレスランチと違うんだよっ!新橋以上、港南口未満なランチに、私は純粋に驚いた。それも580円…。

沖縄らしさも忘れず

それでも、都市部で読んでいるお前らは思っているはずだ。「どうせ味は中の下とかでしょ」と。そう思いたい気持ちもある。そして、私も食べるまではそう思っていた。(失礼)

なぜなら、敢えて最初に書かなかったが、この店…最初の写真の正面玄関から入れないのだ(笑)。

営業中の看板はあったので、渋々駐車場側にあった別の入口から入ったのだ。ちなみに入ってすぐ、こんな感じ…。

 

都レストランの内装

大・小宴会もバッチリなレストランである。

そもそも駐車場もコレもんっすわ…。

都レストランの駐車場

出てくる料理についても、色々と想像を掻き立てられるに決まっている。マイナスな意味で。

サクっとカラっと美味しいフライ

だが、一口食べての感想を、もう一度画像付きで伝えたい。

都レストランの魚フライセットその2

ジュワっ、とした感じの揚げたてのフライ…。

これを食べてみると「なんちゅうもんを食わせてくれたんや…なんちゅうもんを…」とフライを咥えたまま思わず涙した。「これに比べると、世の中の多くの魚フライはカスや」と、京極さんのように涙したのである。

油は恐らく、今しがた新しいのを使ったかのようなサラッとした印象で、ほのかに香る。

そしてサクッとした食感は、ただ揚げたてならできる、というあの感じではない。最後までカラッとサクッとであった。

自家製タルタルソース

都レストランの自家製タルタルソース

「そこへ来て、このタルタルや…。海原はん、これはなんや?」と京極さんテイストに考えれば、完全自家製。業務用でもない。

具材の味わいは魚フライを殺さず、それでいてさりげなく味にプラスの存在感を与え、なにより卵のコクがある。

これは当たりだ。正直、そら美食はナンボでもある。しかしこの価格、この内容でみれば、サラメシとしては十分に当たりと言える。

ちなみに、オクラが旨かった。いいね!を押したくなる組み合わせよね…。

都レストランまとめ

食べ終わってティーを飲んでいたところ、なんともう一人のお客さんがやってきた。淑女というにふさわしい、ウチナーオバーである。その方も魚フライにしたようだが、絶賛していた。

最後に会計を済ませ、話を伺ったところ、諸事情によりランチ専業になったそうだ。オードブルも事前予約が必要であるらしい。どうやら、オードブルがメインで、レストランは窓口として営業しているといった感じだろうか?

だがしかし、窓口としては十二分であり、非常に満足をさせて貰えた。

私は、お店を出て暫くその余韻に浸る。「あぁ、レストラン…ってえぇなぁ。」

読んでくれてありがとう

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